- エアコンの臭いが気になるけど、室外機にも原因があるのかな・・・?
- 室内のエアコンはキレイなはずなのに、何で臭いがするの・・・?
自分なりに対策をやっているのに、臭いの原因にたどりつけずエアコンの異臭に悩まされている方も結構多いのではないでしょうか。
「室外機」に臭いの原因があるのではないか?と考えている人も結構多くいるようです。
ですが、実は室外機の汚れがエアコンの臭いの原因になることはほぼゼロです。
ネット上の情報を見ていると、「臭いの原因は、実は室外機の汚れにある」ということを書いている記事がありますが、あれは完全にウソです。
この記事ではエアコンメーカーで働く私が、室外機がエアコンの臭いの原因にならない理由と、本当の臭いの原因と対処法について解説していきたいと思います。
この記事を書いた私はこんな人

- 大手エアコンメーカー勤務7年
- 平日はエアコンのプロ、休日は家事パパとして働いています
- プロだからこそわかるエアコン掃除の情報を発信!
エアコンの臭いは室外機が原因?室外機から臭いが入ることはある?

室外機の汚れが原因でエアコンから異臭が発生することはありません。
理由は単純で、エアコンは室外機と室内機の間で空気のやり取りをしていないからです。
結構誤解している人が多いのですが、一般的なルームエアコンは屋外との空気のやり取りはなく室内の空気を循環させているだけです。

したがって、室外機の汚れは室内に設置しているエアコンの臭いには関係がありません。
換気機能があるエアコンは?
『換気機能つきエアコン』は室外機から屋外の空気を吸気するため、設置環境によって屋外の臭いを吸い込む場合があります。
ただし、室外機の汚れによる臭いよりも外的要因の方が大きいため、換気機能付きのエアコンの場合は周囲の設置環境に異臭の原因がないかも確認した方が良いでしょう。
以上で説明したように、エアコンの臭いが室外機の汚れからくることは考えにくいです。
エアコンの臭いが気になるときは、室内エアコンに原因がないか確認しましょう。掃除したつもりでも内部が汚れている場合があります。
なお、具体的な臭い対策は以下の記事でも説明しているので参考にしてみてください。
あわせて読みたいエアコンの酸っぱい臭いの原因と対策法【裏技あり】
エアコン掃除したのに臭いがする原因と対処法

エアコンクリーニングも業者に依頼したはずなのに臭いが消えないという場合は以下を疑ってみま6しょう。
- ドレンホースに汚れが残っている
- ドレンパンなど業者でも掃除しきれないところに汚れが残っている
- 換気機能付きのエアコンは室外機の設置環境が原因
ドレンホースに汚れが残っている
ドレンホースとは、エアコンで発生した結露水を屋外に排出するためのホースです。
業者がエアコンクリーニングするとき高圧洗浄で出た水もドレンホースを通って排水されます。
クリーニング時の汚れた排水がドレンホースに残ると臭いの原因になることがあります。
ドレンホースの洗浄は業者によってはできない場合もあるので、エアコンクリーニングを依頼するときはドレンホース洗浄の対応可否を確認するようにしてください。
ドレンパンに汚れが残っている
ドレンパンは、エアコン内部で発生した結露水を受ける受け皿の役割があります。
冷房時、ドレンパンは常に濡れた状態となるため、カビなどの汚れが発生しやすい箇所の一つです。
ドレンパンを徹底的に洗浄するには、エアコンを完全分解するなどそれなりの技術力が必要です。完全分解はおそうじ本舗がオプション対応可能(※機種は要相談)です。
あわせて読みたい【おそうじ本舗】エアコンクリーニングのオプションは必要?効果と必要性を解説
換気機能付きのエアコンは室外機の設置環境が原因
換気機能付きエアコンは屋外の空気を室外機を経由して吸込んでいます。
室外機の汚れで臭いのもとになることはあまりないですが、室外機の設置環境しだいで外部の臭いを吸い込む可能性があります。
この場合は、室外機から外部の臭いを吸い込まないようにするか、外部の臭いそのものを対処する必要があります。
室外機から臭いがするときの対処法
室外機は屋外に設置するため、耐水・耐候性に優れており多少の汚れはあまり気にする必要がありません。また屋外は風通しが良く臭いの原因となるカビなども発生しにくいです。
もし室外機から臭いがするときは『ガス漏れ』の可能性もあります。
ガス漏れすると独特な臭いがするので、室外機から普段嗅いだことがない異臭がした場合は販売店かメーカーに確認するようにしましょう。
室外機の掃除頻度は?そもそも掃除は必要?

- 室外機の掃除頻度と目安
- 明らかに汚れが目立つときのみOK。屋外に置くことを想定しているため室外機は多少汚れた程度では全く問題ありません。
エアコンクリーニングを業者に依頼している人は、室内機のついでにお願いする程度で良いでしょう。一般家庭であれば概ね3年に一度掃除すれば十分すぎるくらいです。
ただし、汚れ度合いがひどいと、エアコンの効きに影響がでたり、電気代が上がる要因にもなるので実際の状態をみて判断するのがベストです。
あわせて読みたい【プロが解説】エアコン掃除のメリットや必要な掃除頻度を解説
まとめ:室外機の汚れはエアコンの臭いには関係ない
- エアコンの臭いは室外機の汚れとは関係がない
- 臭いの原因はドレンホースやドレンパンなど目に見えないところに隠れている
- 換気機能付きのエアコンは室外機周辺の環境にも注意
- 室外機の掃除頻度は3〜5年に一度できたらベスト
- 室外機が汚れ度合いによってエアコン性能が低下する
室外機の汚れそのものがエアコンの臭いに直結することはありません。ただし、室外機の過度な汚れはエアコンの動作に影響があるので、汚れの状態を見て洗浄が必要です。
また、エアコンを洗浄しても臭いが発生している場合は、洗浄が不十分であったり、目には見えていない部分の汚れが原因の可能性が高いです。
臭いが取れないときは、洗浄技術のある業者に依頼するなどしてドレンホースなどの洗浄も検討してみてください。