エアコン掃除方法

エアコン分解洗浄を自分でやってみた!【素人には難しいか!?】

  • エアコン内部がカビだらけ・・・
  • フィルター掃除はやったことあるけど・・・
  • シーズン前に自分で分解して掃除したいけど難しいのかな?

このようなエアコンの悩みがある人は結構いるのではないでしょうか。梅雨のシーズン頃からエアコンを稼働させる家庭も多いのではないかと思います。

特に梅雨はカビが繁殖しやすい時期なので、できれば本格的にエアコンを運転する夏前には綺麗に掃除をしておきたいところ。

カビの繁殖は臭いだけでなく体にも悪影響を及ぼしかねないみたいですよ。

というわけで、我が家でもカビが発生してしまっているエアコンを徹底的に洗浄すべく完全分解をして洗浄したのでその一部始終をお届けしたいと思います。

なお、ルームエアコンの構造はおおむねどのメーカーも似たような構造(※構成部品や配置は大体同じ)です。
ただし、分解洗浄はかなり難易度が高いのとエアコン故障のリスクもあるので、この記事を見て自分もやってみようという方は自己責任でお願いします。基本的には専門業者に依頼することをオススメします。

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この記事を書いた私はこんな人

  • 大手エアコンメーカー勤務7年
  • 平日はエアコンのプロ、休日は家事パパとして働いています
  • プロだからこそわかるエアコン掃除の情報を発信!

>>エアコン完全分解を自分でやってみた!!

エアコンの原理

そもそも冷房時になぜカビが発生しやすいのか?エアコンの簡単な原理を説明しておきますね

そんなのどうでもいい!という人は読み飛ばしちゃって下さい!(笑)

エアコンの構成

ご存知かと思いますが、エアコンには「室内機」と「室外機」でワンセットです。

部屋の中の空調をするんだから、室内機だけあればいいじゃん!」なんて思うかもしれませんが、エアコンの原理上室外機も必須なんです。

エアコンの原理を理解するうえで重要な構成部品は圧縮機、熱交換器(室内・室外両方にある)、膨張弁です。そして、それらの部品の中を冷媒という熱媒体が流れています。

空気を冷やしたり・温めたりする流れ

冷凍サイクル

超ざっくりエアコンの原理

  1. 圧縮機から高温の冷媒を熱交換器に流す。【圧縮機はエアコンの心臓の役割】
  2. 高温の冷媒が流れている熱交換器にファンで風を送って、熱交換器を通った風が温まります。【これが暖房】
  3. その後、膨張弁という弁を通って低温になって、もう一つの熱交換器に流れていきます。
  4. この低温の冷媒が流れている熱交換器にファンで風をあてて、通過した空気は冷たくなって出てきます。【これが冷房】
  5. 4.の熱交換器から出た後は、圧縮機に戻っていくというサイクル

冷房シーズンにカビが生えやすい

カビは高温多湿で発生しやすく、冷房シーズンはカビが発生しやすい時期です。

冷房では、冷たい冷媒が熱交換器内を流れており、周りの空気の方が温かいため熱交換機の表面は結露します。氷水が入ったコップと同じ原理ですね。

その状態ではエアコン内部は湿度が高く、その状態でエアコンを切ると部屋の温度は夏場はすぐに暑くなってきます。つまりエアコンの内部は高温多湿の状態。

これが冷房シーズンにカビが発生しやすい理由です。

エアコン分解洗浄を自分でやってみた!

ということで、我が家のエアコンにはカビが発生してしまったので、エアコン大掃除を決行しました!

今回清掃したのが、『シャープ製のAY-E28DMという2015年製』のエアコンです。

さてこれを分解していくわけですが・・・
まずはコンセントを抜いて安全確保! 感電 したら大変ですからね。

それから、フィルターをはずして、フロントカバーを外しちゃいます。

ここまではエアコンに付属しているマニュアルにも記載しています。

続いて、エアコンの外側のカバーをごっそり外しちゃいます。

取り敢えず、カバーを固定していそうな左のねじを外します。

これで取り外せる!と思いきや、まだどこか固定されているのかうまいことはずれない...

取り敢えず見えているねじを外してみよう!

ということで、右側にあったカバーのねじを外してみると...

電源線が現れました!
そして外したカバーの左下にもう一個ねじが...
こいつが外カバーを固定していました!

このねじを見つけるのに結構てこずりました。

はずれました~。こんなところにもカビが...

上の写真のむき出しになっている灰色のが熱交換器です。
作業するときはコイツで手を切りやすいので注意が必要です!

右側の配線外しちゃってますがここは外さなくてもよかったです(笑)

次は・・・エアコン左のねじを外します

・熱交換機のひだりの白い樹脂を固定しているねじ(写真はすでに外しています)
・結露水を受けるドレンパンを固定しているねじ

この2か所を外します。

すると、、こんな感じで横からファンが抜けました!
(写真のファンは清掃後です。清掃前は汚すぎて写真撮る余裕がなかったです...)

このとき、熱交換機を少し持ち上げるので、無理にやりすぎると配管が折れて冷媒が漏れる原因になるので、慎重に、慎重に。。。
あとドレンパンに溜まっていた水が垂れてきたの、そこも注意が必要でしたね。

それからファンは写真と反対側の軸がねじで固定されていたので、あらかじめ外しておく必要がありました!

ちょっと見にくいですが、こんな感じでファンの一部に穴が開いており、奥にねじが止まっていました。ファンを抜く前にこれをあらかじめ抜いておく必要があるみたいですね。

それで外したファンがこちら↓↓

汚すぎる...
ほこりとカビまみれでした...

つづいて、風の向きを変えるルーバーを外していきます。

まずは、上下方向に動くルーバーを外します。
このルーバーには小さいモータが付いていたので、とりあえずコイツを外します。

これで右側は外れました。

左側はこんな感じになっていました。こっちは外側から内側に押し込んでやれば割と簡単に外すことができました。

これで左右が外れたので、中央のひっかけ部分を取ったら前後方向ルーバーが外せました。そんでもってこれまた汚い...

お次は手動で左右に動かすルーバーです。

左右ルーバーは下にくぼみがあって、マイナスドライバーで押し込めば外すことができました。

そして、、こいつらもまた...ヤバイ...

うわ~、きもっ!

こんな状態でエアコンをずっと使っていたとは...
絶対からだに悪い...

と、言うことで主要部品はあらかた外すことができました。
いざ、こびりついたカビたちを殲滅していきます!!

今回は洗浄に使ったのが、リンレイの ウルトラオレンジクリーナー というやつです。

色々調べていると、カビキラーが最強なんてコメントもありましたが、洗い残しがあると体に悪影響ということもあったので、今回はキッチンなどでも使える天然由来成分98%のウルトラオレンジクリーナーを使用しました。

そして、洗浄後のパーツたちがこちらです!

見違えるようにきれいになりました!!
気持ちいい!!!

最後にエアコン内部にもカビが繁殖していたので、そちらもふき取ってきれいにしました。

これで、だいたいの掃除は完了です!
濡れた部品は日光で自然乾燥させました~

あとは取り外した逆の手順で元に戻して完成です!!

いや~結構大変でしたね。
ただ、見た目もきれいになったうえに、嫌なニオイもほとんどなくなりましたよ

  • この記事を書いた人

管理人

大手エアコンメーカーのエアコン設計者です。 エアコンの構造や原理はもちろん、取扱方法やメンテナンス方法など一般ユーザーより知識があります。 当ブログでは一般ユーザに役立つ「エアコン掃除のノウハウ」を発信中!!

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