エアコンの消臭効果がある方法として、ネットで話題になった「冷房16度運転」をご存知でしょうか。
エアコンの臭いに悩まされていたユーザーがメーカー窓口に問い合わせたたところ、「冷房16度設定で1時間運転してください」と指示を受け、実際に試してみたら本当に臭いが消えたというツイートから話題になりました。
また「暖房30度運転」という方法もあって、それぞれ夏場と冬場で使い分けることが可能です。
- 16度設定で冷房運転
- 30度設定で暖房運転
これだけ聞くと「本当に効果があるの?」「なぜ効果があるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。というわけで、本記事ではこの裏技的な2つの方法についての効果や正しいやり方について解説していこうと思います。
また、どういったポイントに注意して実践するとより効果が期待できるかなど、もう少し掘り下げた説明もしていきたいと思います。
※エアコンの吹き出し口に『黒いカビ』が見えるときはこの方法でも改善しないことが多いです。
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この記事を書いた私はこんな人

- 大手エアコンメーカー勤務7年
- 平日はエアコンのプロ、休日は家事パパとして働いています
- プロだからこそわかるエアコン掃除の情報を発信!
冷房16度運転でエアコンの臭いを消す方法

- 冷房16度運転のやり方
- 部屋の窓を全開にして、エアコンの設定温度16度で1時間冷房運転するという方法です。
冷房16度運転でなぜエアコンの臭いが消えるのか
冷房16度設定で運転すると大量の結露水が発生するため、熱交換器の汚れが結露水で洗い流さ、同時に消臭効果が期待できる
これが、この冷房16度運転の効果が期待できる理由になります。
通常、冷房時はエアコンの熱交換器が冷たく表面に結露水が付きます。
同じような現象として、次のようなシーンをイメージするとわかりやすいかと思います。

- コップに氷水を入れたときに、コップの表面が結露する状態
- 真冬に室内と室外の寒暖差で室内側の窓ガラスが結露した状態
エアコンでは冷房しているとき、熱交換器の中を「冷媒」という空気よりも冷たい物質が流れています。コップに氷水が入っていると表面が結露するのと同様に熱交換器の表面も結露します。

冷房16度運転は、発生する結露水を利用してニオイ成分を除去するという方法です。
なぜ16度設定にする必要があるのか?
エアコンは設定温度と吸込み空気温度の差が大きいほどフル運転しようと頑張ります。
窓を全開にすることで、一向に部屋は涼しくならず常にエアコンはフル運転して、結露水を大量に発生し続けます。
これが、冷房16度で運転することで、汚れを落とし消臭効果が期待できるメカニズムです。
冷房16度運転を実践するときのポイントと注意点
なお16度運転をする際は次のことを意識・注意しましょう。
- 湿度が高い暑い日いにやると効果が高い
- 窓は必ず全開で行うこと
- 湿度が高いときは水漏れのリスクがある
冷房16度運転で大事なのは結露水を大量に発生させることです。そのため必要なことはエアコンをフル運転させること。

そこで真夏に窓を全開にしておくと、エアコンはいつまでも設定温度にならず常にフル運転となります。また、窓を全開にしておくことで、ニオイ成分を部屋の外に排出する役割も果たしてくれます。
ただし、ここで1点だけ注意点がありまして、湿度が80%以上(雨天時)の場合は、結露水が多すぎて水漏れの恐れがあるので控えるようにしましょう。
暖房30度運転でエアコンのカビ臭を消す方法

- 暖房30度運転のやり方
- 部屋の窓を全開にして、エアコンの設定温度30度で1時間暖房運転するという方法です。
暖房30度運転でなぜエアコンの臭いが消えるのか
暖房30度設定で運転するとカビが繁殖を抑制し、カビの臭いを消す効果が期待できます
この方法に効果がある理由としては『カビの繁殖環境』にあります。

- カビが繁殖する適度な温度帯:25〜28度(文部科学書HPより)
- 暖房30度設定で運転した場合、フル運転したエアコンが吹出す空気:40度以上
暖房運転中のエアコン内部は暑い空気によってカビが繁殖しにくい環境を作ることができます。さらに窓を全開にすることで、エアコンがフル運転した状態となるため、1時間ほど運転することで消臭効果が期待できます。
冷房中は臭いがするのに暖房に切り替えると臭いが軽減されたと感じたことはないでしょうか。実は暖房中はカビの繁殖が抑制される環境を作っているからなんです!
暖房30度運転を実践するときのポイントと注意点
30度運転をする際は次のことを意識・注意しましょう。
- 涼しい時期の方が効果が高い
- 窓は必ず全開にして行うこと
- カビの臭い以外には効果が薄い
暖房運転をするときも窓を全開にして吸い込む空気を低くすることで、エアコンはフル運転となり吹き出し温度も高くなりやすいです。
なお、暖房30度運転はカビ臭に対する対処法なので、ホコリの臭いがある場合はフィルター掃除も行うとより効果を実感しやすいでしょう。
メーカーや機種による効果の差はあるか?
「冷房16度運転」と「暖房30度運転」はエアコンの性質を利用した方法であり、メーカーや機種による差はあまりなく同じような効果が期待できます。
ポイントとしては、エアコンが1時間フル稼働できる状態を作ってあげることが大事です。
機種によって設定温度の上下限が異なった場合でもMIN/MAX設定温度にしましょう。
- 冷房の場合、設定温度をMINにして窓全開
- 暖房の場合、設定温度をMAXにして窓全開
いずれの場合も窓全開にすることが効果を上げるカギとなります。
冷房16度運転と暖房30度運転のどっちが消臭効果が高いか?

- 根本的に臭いを取り除くなら、冷房16度のほうが効果が高い
- ただし、冬場にやる場合は暖房30度がおすすめ
冷房16度運転の方が効果が高い理由
まず冷房16度運転のほうが効果が期待できる理由です。
- 理にかなった方法である
- メーカーも効果を認めている
- 実際に効果を実感してる人が多い
理にかなった方法である
冷房16度運転は、多量の結露水を利用して熱交換器を洗浄することでニオイ成分も除去します。
熱交換器の自動洗浄機能を搭載したエアコンもあるくらいで、かなり理にかなった方法なんですね。

メーカーも効果を認めている
冒頭でも言ったように、もともとはメーカーから出てきた消臭方法ということで、メーカーも効果がある方法として認めています。
なお、回答があったのは三菱電機ですが、同じ部屋環境さえ作れば他メーカーでも効果が十分期待できます。
実際に効果を実感している人が多い
暖房30度運転は一過性の高い方法
冷房16度運転は結露水を利用して物理的にニオイ成分を洗い流す方法です。対して、暖房30度運転はエアコンの性質に加え、カビが繁殖する温度にフォーカスした方法です。
一時的な効果が期待できますが冷房シーズンになると臭いが発生する可能性が高いです。
- 暖房シーズンは「暖房30度運転」
- 冷房シーズンは「冷房16度運転」
このように時期に合わせて両方実践するとより効果が期待できるでしょう。
臭いが消えないときは分解洗浄が効果的

16度運転と30度運転は効果を実感している人も多く、エアコンの簡易的な消臭方法としては有効です。
ただし、あくまで「熱交換器」に着目した消臭方法なので、臭いの元となる汚れを完全に取れるものではありません。
ファンや吹き出し口などが汚れている場合はエアコン掃除が必要となることを覚えておきましょう。
※エアコンを覗くと吹き出し口に『黒いカビ』が見えるときはこの方法でも改善しないことが多いです。
臭いが消えないときはプロに掃除の依頼をすることをおすすめします。地元の安い業者が探せるユアマイスターか、実績豊富で分解洗浄可能なおそうじ本舗がおすすめですよ。
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