ちゃんとエアコン掃除をやっていますか?
「冷房シーズンがやってきて、快適に過ごすためにエアコンを起動してみたものの、不快な臭いが・・・」なんて経験をしたことは多いのではないでしょうか。
一度臭いが発生してしまったエアコンは放っておいても改善することはありません。むしろ対処をしないと臭いが悪化する一方です。どんどんカビが繁殖していくことも普通にあります。
関連記事【プロが解説】エアコン掃除のメリットや必要な掃除頻度を解説
今回はエアコン掃除を自分でやる簡単な方法を解説していきます。
はじめに結論を言っておきますと、自分でやるエアコン掃除は「予防的措置」としてはかなり有効です。ただし、一度発生した臭いを取り除けるかどうかは5分5分。臭いが消えないときやカビが発生しているときは、プロの業者に依頼することも視野に入れておきましょう。
この記事を書いた私はこんな人

- 大手エアコンメーカー勤務7年
- 平日はエアコンのプロ、休日は家事パパとして働いています
- プロだからこそわかるエアコン掃除の情報を発信!
エアコン掃除は自分でどこまでできるのか?

自分でエアコンを掃除してみようとは思ったものの、いまいち掃除の仕方がわからないという人は多いのではないでしょうか。
まずは一般ユーザーが自分でできるエアコン掃除の範囲を知っておきましょう。わかりやすく業者がやるクリーニングと比較しておきますね。
自分でやる場合 | 業者に依頼した場合 | |
---|---|---|
本体カバー | 拭き掃除 ※頑張れば分解可能 | 分解して隅々まで水洗い |
フィルター | 取り外して水洗い | 取り外して水洗い |
エアコン内部 | 拭き掃除 ※奥までの掃除は難しい | 高圧洗浄 |
熱交換機 | 表面のみ可能 | 高圧洗浄 |
送風ファン | 掃除できない | 高圧洗浄 |
ドレンパン | 掃除できない | 分解洗浄 ※業者・機種による |
ドレンホース | 掃除できない | オプション清掃あり ※業者による |
フィルター掃除はやったことがある方が思いますが、臭いなどのもとになるエアコン内部や熱交換器も少し工夫をすれば簡易的な掃除が可能です。
エアコン掃除を自分で簡単にする方法
ここからは各パーツの掃除方法とエアコン掃除をするときに注意したほうがよい事項を解説していきます。
パーツメニュー(各メニューにジャンプ)
【フィルター】を自分で掃除する方法
まずが誰もが一度はやったことがあるであろうフィルター掃除です。もっともホコリが溜まりやすく、放置するとエアコン内部のカビの原因となるので、定期的なメンテナスが必要です。目安は1ヶ月に1回。
フィルター掃除のポイントとしては次の2つ。
- フィルターを取り外して掃除機&水洗い
- おそうじ機能付きはおそうじBOXのホコリを除去
フィルター掃除は掃除機&水洗いが基本
フィルター掃除の方法としては、掃除機でホコリを吸い取るだけでも良いですが、水洗いして掃除機で吸い取れなかった細かいホコリを洗い流すことをおすすめします。
エアコンの使用環境がキッチン付近のような油環境の場合は、中性洗剤を使用して洗浄しても良いです。
フィルターに溜まったホコリはカビの原因になるほか、フィルターの目詰まりでエアコン効率が悪くなるもとでもあるので、シーズン中のフィルター掃除はこまめに行うようにしましょう。
関連記事エアコンのカビ対策|臭いの原因となるカビ発生を防止する方法
おそうじ機能付きも実は掃除が必要
ここで勘違いしがちなのが『おそうじ機能付きエアコン』です。
おそうじ機能付きなので掃除をしなくて良いと思っている方も多いかと思いますが、実はそうではありません。
おそうじ機能 = フィルターのホコリを自動で取る機能 と考えましょう。
フィルターから採取したホコリはエアコン内部のホコリを収納するBOXに入っていきます。フィルターとしてはきれいな状態が保てるのでエアコンの効率という意味では低下しにくいのですが、実は衛生面ではそうとも言えません。
エアコン内部にホコリが溜まった状態はカビの温床となります。おそうじ機能付きでも定期的にホコリは取り除いてあげるようにしましょう。
【本体カバー】を自分で掃除する方法
次に本体カバーの掃除の仕方を説明します。
本体カバーの掃除方法としては次の2つの方法があります。
- 濡れたタオルで拭き掃除
- カバーを取り外して水洗い
濡れたタオルで拭き掃除
基本はこの方法が簡単で誰でも出来る方法です。エアコン上部にはホコリが溜まりやすいので、拭き掃除でホコリ汚れを取り除くようにしましょう。
吸込口の縁にはホコリが溜まりやすいので、フィルターを掃除するときに同時に掃除してしまいましょう。
カバーを取り外して丸洗いも可能
少し難易度が上がる方法にはなりますが、一般ユーザーでも頑張ればエアコンカバーを取り外すことが可能です。
カバーは水洗いも可能なので拭き掃除ができない内側などの汚れもキレイに掃除ができます。また、この後に説明するエアコン内部の清掃も用意になるので、自身がある方はトライしてみると良いでしょう。
手順を間違えると破損する恐れがあるので、カバーを取り外す際は慎重に!
【エアコン内部】を自分で掃除する方法
風の吹出口から見えるエアコン内部の掃除方法は、拭き掃除が基本となります。
※エアコン内部を掃除するときはコンセントを抜いて作業しましょう!ファンが回りだすとキケンです!!
エアコン内部に汚れが見えるのに手が届かない!というときには、エアコン専用のスティック型のブラシがおすすめです。
拭き掃除をするときに泡タイプの中性洗剤を使うのもおすすめです。
洗剤を使う場合は吹きかける場所や、拭き残しがないようにだけ注意しましょう。
ただし、プロがやるような水洗いはしっかりした養生が必要になることや電装部品への配慮が必要となるため、無闇にやると逆に部屋が汚れたり、エアコンの故障につながる可能性があるのであまりおすすめはしません。
【熱交換器】を自分で掃除する方法
熱交換器とはフィルターを外すと見えるアルミのフィンの部分のことを言います。
この熱交換器は空気の熱を交換(冷暖房)する役割があり、汚れているとエアコンとして冷暖房能力に直接影響が出てきてしまいます。
自分でやるなら掃除機を使ったほこり除去だけで十分
自分で熱交換器を掃除する方法としては、掃除機で表面のほこりを除去する程度にしておくのがベター。それ以上を求めるならエアコン掃除の業者への依頼したほうが良いです。
掃除機はブラシ状のアタッチメントを使用するとフィンの隙間い溜まっているホコリを除去しやすいです。
注意点としては、掃除機を強く押し当てないことです。フィンが倒れるとエアコンとしての性能にも影響があるので気をつけましょう。
熱交換器は素手で触ると指が切れる事があるので十分気をつけて作業してくださいね!
市販のスプレー洗浄剤の使用は慎重に
熱交換器を掃除するアイテムとしてスプレータイプの洗浄剤があります。
使うこと自体は問題ありませんが、安全面では少し不安が残るものでもあります。使い方を間違えると火災事故などの危険性もあります。
また、スプレー洗浄剤は洗浄力の観点でもあまり高い効果は期待できないので、当ブログとしてはあまりおすすめはしていません。
どうしても市販のスプレー洗浄剤を利用するときは慎重に扱うようにしましょう。
どうしても汚れや臭いが消えないときの対処法

自分で掃除してみたけど臭いが消えなかった!という場合は、潔く諦めて業者への依頼を考えてみてください。
表面的にきれいになっている場合でも、熱交換器の内側やファン、ドレンパンなど自分では除去できなかったカビなどが原因であることが多いです。
エアコンクリーニングの業者なら、部品を分解してエアコン専用の洗浄剤でしっかりと清掃してもらうことが可能です。
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